伝えるコツ
2年前に参加していた社会起業塾イニシアティブ。
そのプログラムの一環として、電通のすばらしい講師の方々による「伝えるコツ」セミナーが行われます。
今回は2年ぶりに参加をしてきました。
懐かしいETIC.のみなさんと久しぶりにお話もできたし、起業塾時代にずーっとお世話になっていたCRファクトリーの呉さんとも色々と近況報告もできた。
さて、このセミナーで学んだことを簡単にまとめておきたいと思います。
今回のテーマはプレゼン。
プレゼンは、対多数の場合もあれば、マンツーマンのときもある。
いづれの場合も、聞いてくれている人に何か伝えたいことがあり、いかにしてそれを伝えつつ目的を達成するかが大切。
ポイント?
ターゲットをしっかりと定める。
誰に向かって話すのか、によって話し方も、内容も変わりますよね。
またこちらの事をある程度知っている人達なのか、全く知らない人達なのかによっても盛り込む情報が変わってきます。
全く知らない人達の場合は、こちらが当たり前に知っている情報(例えば自分達の団体の名前や、解決したいと思っている社会課題、専門用語など。tadaimaで言えばワーク・ライフ・バランスなんて言葉は専門用語として扱う必要があるかもしれません)をとにかくわかりやすく、知らない前提で話しをしなくてはいけません。
ポイント?
体験を盛り込むことで共感を得る。
共感を得るためには、自身の体験、もしくは接してきた人達の体験を盛り込むといい。
体験を盛り込むことで、聞いている人達はプレゼンの内容をストンと落としこむことができる。
自分の原体験が一番響くんだろうけど、クライアントの変化や体験なんかでもいいかもしれない。
ポイント?
具体的に。
たった一言だけど、今回の一番のポイントはまさにここだと思う。
プレゼンの内容にもよるけど、自団体を紹介したり、サービスを紹介したり、社会課題を訴えたりする時にありがちなのが抽象化された情報を一生懸命話してしまうこと。
例えば、「育休復帰した後、ワーキングマザーは仕事と家庭の両立がなかなかうまくいかずに、大変な思いをしているんです」と言うのは事実かもしれないけど、イマイチ顔が見えてこない。
でも、「育休復帰後のAママさんが「後5分、たったの5分が捻出できないんです」といって思いを語ってくれたんです」と言うと少しはママさんの辛さや大変さが見えてくる。
これは先程の体験、と合わせての具体化だけど他にも。
「日本の男性は家事の参加時間が短いんですよね」よりも「日本の男性の家事参加時間は1日たった30分なんです」の方が具体的。
今日講師の先生方が言っていたのは、沢山の具体例を集めて一般化したものは抽象化された情報になってしまう。それよりも伝わるのはたった一つの事例なんだ。ということ。
僕自身、プレゼンをしたり話しをしたりする時にどうしても話しが抽象化しがち。
これはもう徹底的に意識して話す内容を作りこんでいかないとだめなんだなぁ。
他にもたくさんのことを学びましたが、一番大切な(自分にとって)ポイントはこの3点。
ターゲットを定める。
体験を盛り込む。
具体的に。
なんだか総括するとやっぱり「具体的」ってところなんだなぁ。
ターゲットを絞るのも、体験を盛り込むのも、それをすることで具体的である要素を増やすためなんだと。
伝えるってむつかしいなぁ。
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