家事をやる男は「ヒモ」!
「僕、朝妻の分もお弁当作ってるんですよ」
「帰ったら今日は風呂掃除しないとな〜」
「晩飯の買い物してから家に帰ろー。晩飯何にしようかなぁ」
何て会話を、第一線で営業をやっているビジネスパーソン(男性)にしてみる。
ちょっと挑戦的に。
ちょっと挑発的に。
すると、
「三木君は嫁さんに食わして貰ってるんだ〜。いいねぇ」
…食わして貰ってる。ってのはどう言う意味だろうか?
「三木君は結婚してヒモになったんだ〜www」
…ヒモ!ジゴロか、俺は?
もちろん、彼らには悪気なんて一切ない。なんなら冗談で発せられている発言だ。だから、当然その場は笑って終わり。
でも、その冗談の中に、その冗談がさらっと出て来てしまう事に今の働く環境の問題がある。
ちなみに「食事の後片付けを家族全員で行う」割合は、アメリカ25.2%、スウェーデン40.8%、ドイツ40.8%など。近年では増加傾向すらみられる。
ところが日本はたったの8.7%
内閣府男女共同参画局・国際比較調査(2002年度)
家族が皆で家事を行うと言う感覚が日本ではほとんど養われていないのが現状である。
ただ養われていないだけでなく、上記の冗談からも解るように人によっては(もしくは、年代によってはと言えるかもしれない)男性の家事参加は少し大げさな言い方をすれば「社会悪」であるとすら言える。
それでも、下記のグラフを見ると。
↑「夫は外で働き、妻は家庭を守るべきである」アンケート
「男は外で働いて、女は家で家事」と言う考え方に賛成する人と反対する人はほぼ同じ位の割合になっている。
実際の家事への参加率はともかくとして、意識としては随分と平等が浸透しているようだ。
20歳代はかなり「男は〜、女は〜」と言う価値観は薄くなっているようである。
でもこれはあくまでもアンケート調査の結果でしかない。
「〜したい」「〜がいいと思う」と言う気持ちの面と現実との間にはまだまだギャップがある事は間違いないだろう。家事が嫌いな人は誰だって誰かにやって貰いたいのだ。誰だって好きな事だけをやっていたいのだ。
何気ない会話からチラチラと見え隠れする価値観。
別に「食わして貰っている」のでもかまわないし「ヒモ」であっても構わない。
誰に何と言われようと、僕の仕事は「仕事と家事の両立」を目指す事だ。
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